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ポーヴィドゥルタッシェルン

★★★☆☆     所要時間/45分(+1時間)

Brandteig 【ブラントタイク】(シュー生地)にプルーンを煮詰めた
ペースト(Powidl【ポーヴィドゥル】)を包んで茹で上げた、甘いお料理。
材料 (3〜4人分)
牛乳
バター

薄力粉
卵黄
卵白
ポーヴィドゥル

ラム酒
バニラエッセンス

パン粉(細目)
バター
グラニュー糖
250cc
20g
ひとつまみ
200g
2個分
1個分
約150g

大さじ1
少々

カップ1
20g
大さじ1


下ごしらえ
  • バターはできれば無塩バターを使いましょう。なければ、レシピの塩を省略して。

  • 薄力粉はふるっておきましょう。



中にはポーヴィドゥルが詰まってます
 作り方

  1. まず、シュー生地(Brandteig【ブラントタイク】)を作ります。
    お鍋に牛乳とバター、塩ひとつまみ(有塩バターを使う場合には省略)を入れ、強火にかけて木ベラで混ぜながらバターを溶かします。

  2. 1.が沸騰したら一度火を止め、薄力粉をふるい入れ、木ベラで全体がなじむように混ぜます。

  3. 2.を再び弱火にかけ、生地がなめらかになるまでよく練り混ぜます。
    焦げないよう、火加減に注意してください。

  4. 生地が鍋肌から離れるようになったら火を消し、卵黄を加えてよく混ぜます。

  5. できあがった生地をお皿などにあけ、ラップをして冷蔵庫で1時間以上寝かせます。
    時間が許す限り、長め(2〜3時間)に寝かせた方が、生地が扱いやすくなりますよ。

  6. 生地を寝かせている間に、熱したフライパンにバター、パン粉とグラニュー糖を入れて炒め、キツネ色になったら火を止めます。
    あまり強い火で炒めるとすぐに焦げてしまうので、弱火でじっくりと炒めましょう。火を止めた後もしばらく炒め続けないと、フライパンの熱で焦げてしまうので注意。

  7. 大きなお鍋に7分めまで水を入れ、そこにラム酒、バニラエッセンスを加えて強火にかけ沸騰させます。
    できあがる生地の量を考えて、大きなお鍋を用意してください。パスタを茹でる時と同様に、泳がせられるくらいの余裕が必要です。

  8. 充分寝かせた生地を成形します。台の上に打ち粉(薄力粉・分量外)をして、2〜3mmの厚さに延ばしましょう。
    やわらかめの生地なので、べたつかないよう、麺棒にもしっかり打ち粉をしてください。

  9. クッキーカッターやクッキー型などを使い、生地をすべて5〜6cm角くらいの正方形に切り分けます。

  10. 切り分けた生地の表面に、ハケで卵白を塗ります。

  11. 生地に小さじ1弱のポーヴィドゥルを載せ、上からもう一枚生地をかぶせて、四方をしっかりと指で押さえつけます。
    ちょうど、イタリア料理のパスタ・ラヴィオリのような形になります。
    または、9.〜11.の手順を、生地をできるだけ綺麗な長方形に延ばしたものに、5cmおきくらいにポーヴィドゥルを載せ、もう1枚同じような生地をかぶせて、ポーヴィドゥルのまわりを指でぎゅっと押さえて、その跡をクッキーカッターでカットしてもできますよ。


  12. すべての生地を成形し終わったら、茹でていきます。お鍋の火を弱火にし、沸騰を抑えます。
    沸騰するほどの温度は必要なのですが、生地を湯の中で躍らせてしまうと崩れてしまうので、必ず静かなお湯で茹でましょう。

  13. お湯が静かになったら生地をゆっくりとお湯に沈ませます。そのまま、かき混ぜたりせずに約10分茹でます。
    かき混ぜると崩れてしまうので、気をつけてください。

  14. 茹で上がったら、スキンマー(穴開きのおたま)などでひとつずつすくい上げ、お皿に取ります。
    アク取り用の、ざるになってるおたまなども使いやすいかもしれませんね。崩れやすいので丁寧に…一気にざるにあけてしまう、なんてことのないように。

  15. 綺麗にお皿に盛りつけたら、6.を上からかけてできあがり。温かいうちに召し上がれ。


  • ここでは、まる家伝統の作り方として四角い形(ラヴィオリ風)に仕上げましたが、お店などでは、ぎょうざのような半月形の 
    ものの方が一般的なようです。この場合、8〜9cmほどの丸い型(海苔の缶のふたなどでも代用できます)で生地を抜いて 
    卵白を塗り、生地の真ん中より少し下寄りにポーヴィドゥルを載せたら、それを半分に折って、端を指でしっかりと押さえます。 
    (本当のぎょうざのように、ひだを取る必要はありません。)ここからは
    12.からと同じ手順です。 

  • ポーヴィドゥルタッシェルンにも、様々なヴァリエーションがあります。 
    今回はBrandteig 【ブラントタイク】という、本来は焼いて使うシュー生地を使ったものをご紹介しました。ちょっとお上品な感じ? 
    まるのおばあちゃんはこれを Topfenteig 【トプフェンタイク】(フレッシュチーズを使った生地 ― Zwetschkenknödelの生地 
    と同じもの)で作りますし、ウィーン料理のお店でいただいた時は、Erdäpfelteig 【エァドエプフェルタイク】(じゃがいもでできた 
    生地)のものでした。こちらの方が、もう少し素朴な味になります。 
    また、上からかけるものも、ここでご紹介したパン粉をバターで炒めたもの(Butterbrösel 【ブッターブレーゼル】以外に、 
    挽いた黒いけしの実(Mohn 【モーン】)とお砂糖を使う場合もあります。よろしければ色々試してみてください。



   Powidl
【ポーヴィドゥル】
プルーン(Zwetschken【ツヴェチケン】)はオーストリアでとても好まれる 
果物のひとつで、様々なお料理に使われます。 
ポーヴィドゥルとは、Zwetschkenröster 【ツヴェチケンレスター】と同様に 
プルーンと砂糖を煮詰めて作ったものですが、スパイスは使いません。 
長く煮詰めて最後には裏ごしをし、ペースト状にします。 
基本的には、このポーヴィドゥルタッシェルンのようにお料理に使います。 
オーストリアでは、スーパーなどで手軽に買えて保存がきく一般的な食材 
ですが(もちろん手作りする人もいます)、日本では手に入りません。 
プルーンが出まわる時期に手作りしてもいいですが、手間もかかります。 
そこで…私たちはミキプルーンで代用することをオススメします。 

ポーヴィドゥルより少しゆるめですが、味はほぼ同じなんですよ。 
ぜひ一度、試してみてくださいね。 

(28. September 2003)